こんにちは!
【日本と世界をつなぐ】ワーホリキャリアプロデューデーの平渡です。

前回は2013年~2016年に行われた厚生労働省の委託事業「勤労青少年の国際交流を活用したキャリア形成支援事業(Global Ace)」の冒頭部分「企業が求める能力・資質」についてお話させて頂きました。

前回の続きで今回は「海外就業体験を通じて習得できる能力・資質」についてお話させて頂きたいと思います。

海外就業体験を通じて習得できる能力・資質とは?

Global ACEでは前回お伝えさせて頂いた「社会人基礎力」や「産業界が求める人材像、海外就業体験で習得できる能力」を踏まえ、海外就業体験を通じて習得できる11つの能力・資質を定めているのでご紹介させて頂きます。

①主体性(ビジョン策定)
・ 自分が何のために渡航するのか?の目的が明確化できている。
・ 海外就労体験でどのような力をつけたいのか?が明確化できている。
・ 3年後の自分の理想とする働き方をイメージできる。

②語学力
・ 外国語で日常会話ができる。
・ 外国語の新聞、広告、パンフレット、カタログなどから必要な情報を見つけることができる。
・ 外国語で感謝や謝罪の気持ちを表した手紙を書くことができる。

③異文化適応力
・異文化に興味を持ち、溶け込むことができる。
・自分とは異なる意見を持つ人を柔軟に受け入れることができる。
・異なる文化の習慣、思考方法の違いなどを認めあうことができる。

④論理的思考力
・発言の筋道を立てて話をすることができる。
・相手の意見を要約して、自分の言葉で言い換えることができる。
・事実やデータに基づいて物事を考え、表現することができる。

⑤ストレス対応力
・ストレスを感じることがあっても、ポジティブにとらえて対応できる。
・自分の感情をコントロールできる。
・ストレスを感じることがあっても、誰かに助けてもらいながら努力して乗り越えることができる。

⑥質問力
・相手が話していることについて、質問しながら意見を引き出すことができる。
・相手の立場や状況を考えて質問することができる。
・適切な質問によって、自分が知りたい情報を引き出すことができる。

⑦提案力(創意工夫する力)
・日々の業務の中から問題を発見し、新しい解決方法を提案することができる。
・ 業務の中での課題を、周囲を巻き込みながら解決することができる。
・ 業務や事業に関する建設的な提案をすることができる。

⑧コミュニケーション力
・自分の意見を的確に伝えることができる。
・相手の意見を丁寧に聞いて意思の疎通ができる。
・場面に応じて適切に伝達手段(口頭・Eメール・SNS・電話)を活用することができる。

⑨実行力(チャレンジする力)
・物事に粘り強く取り組むことができる。
・目的の達成に向かって、失敗を恐れずにチャレンジすることができる。
・自ら目標を設定して、計画的にやり遂げることができる。

⑩キャリ形性意識
・自分の長所やこれまでの成長を理解し、職業生活に生かそうと考えている。
・自分の能力を発揮するステージとして職業をとらえ、プロになるという意識を持っている。
・志望企業・業界に就職するために必要な知識、スキル、資格を把握している。

⑪就職のための自己表現力
・志望企業、業界に応じた応募書類(ジョブカード、職務経歴書、履歴書、自己アピール書)を作成できる。
・志望企業・業界を意識して、うまく志望理由を表現できる。
・面接の基本的なマナーを理解できている。

GlobalACEでは上記の11の能力を海外渡航前、渡航中、帰国後の就職時の3つのステージに分けて分類しています。
①=渡航前に必要とされる能力・資質(海外就業体験を有効にするためのマインド)
②~⑨=渡航中に習得が期待される能力・資質(渡航中の行動習慣で習得できるスキル)
⑩、⑪=帰国後に必要とされる能力・資質(就職活動に必要なマインドとスキル)

要するに上記の能力・資質は企業が海外就労経験者に求めているものであると定義できます。
シンプルですが、非常に分かりやすく参考になるのではないでしょうか。

海外渡航中に伸ばせる8つの能力


前回記載の通りGlobalACEでは海外渡航中に伸ばすことが出来る能力を8つ定義しています。(②~⑨)

この8つの能力のうち海外就業経験者が「特に強化したい能力」とは何か?
また実際に海外就労経験を通じてが「実際にどの能力を向上することが出来たのか?」についての報告レポートがあるので下記に紹介させて頂きます。

●強化能力の選択割合

海外渡航者に概ね3つ程度の「海外就業経験を通じて習得したい能力」を選択してもらったところ、「語学力」が全体の70%以上を占め、その他は「質問力」を除くとどの項目も約3割程度が強化したい能力であると回答しています

①語学力 73.7%
②異文化適応能力 31.6%
③論理的思考力 28.9%
④ストレス適応力 28.9%
⑤質問力 10.5%
⑥提案力(創意工夫する能力)34.2%
⑦コミュニケーション力 36.8%
⑧実行力(チャレンジする力)31.6%

●習得出来た能力はどのようなものか?

それでは実際に習得(向上)できた能力はどのようになっているのでしょうか?

上記8つの能力についてそのレベルを5段階(1=ほとんどできてない 2=20~30%程度出来る 3=50%程度出来る 4=70~80%程度出来る 5=ほとんど出来る)で自己評価をしてもらった結果判明した、海外渡航前と渡航後の能力の向上率を下記に紹介させて頂きます。

語学力 1.4ポイント向上(海外渡航前2.7→海外渡航後4.1)
異文化適応力 0・9ポイント向上(3.5→4.4)
論理的思考力 0.7ポイント向上(3.2→3.9)
④ストレス対応力 0.8ポイント向上(3.4→4.2)
⑤質問力 0.6ポイント向上(3.4→4.0)
⑥提案力(創意工夫する力) 0.7ポイント向上(3.0→3.7)
⑦コミュニケーション力 0.7ポイント向上(3.4→4.1)
⑧実行力(チャレンジする能力)0.5ポイント向上(3.7→4.2)

という結果になりました。

ここから読み取れることは海外就業経験を通じて
・「語学力」が最も向上する(1.4ポイント)
・次に向上するのが「異文化適応力」(0.9ポイント)、「ストレス対応力」(0.8ポイント)と続いている
・全体平均で0.8ポイント(3.3→4.1ポイント)の能力が向上する
という結果が出ており、「海外渡航者はワーキングホリデーやインーンシップ経験を通じて企業が求めるキャリア習得に大きくつ投げていくことが出来る」ということをしっかり証明してくれていることになります。

海外就業経験が帰国後のキャリアアップに有効であるというデータや検証結果が少ない中、今回のこのGlobalACEの報告レポートは大変参考になる価値あるものだと考えています。

よってこのワーキングホリデー・海外インターシップ・留学経験などを上手に企業にPRして帰国後のキャリアにつなげていって下さい!

 

※引用:勤労青少年の国際交流を活用したキャリア形成支援事業(厚生労働省委託事業)
「海外体験を生かしたキャリア形成事例分析」
https://www.jaos.or.jp/trend-data

 

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